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京都木屋町のワインダイニングです。

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「 京もち豚とフォワグラのロッシーニ風 & クレマンタン デュ パプ・クレマン 」

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★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ

LE CLEMENTIN DU PAPE CLEMENT '15 (Pessac-Leognan) \ 2,300
ル クレマンタン デュ パプ クレマン (ペサック-レオニャン)

「シャトー・パプ・クレマン」の歴史は、13世紀にまで遡ります。1299年に“ベルトラン・ド・ゴ”司教が「ボルドー」の大司教になり、「ぺサック・レオニャン」の「モット」と呼ばれるブドウ畑が領地として与えられた際、その畑に魅力を感じた彼が近代的方法で領地の経営を行ったのが始まりです。1305年の教皇選挙会議により、「教皇クレマン5世」となった“ベルトラン・ド・ゴ”でしたが、教皇の職務が忙しく、悔しくもブドウ畑を大司教館へ譲り渡すことになりました。“クレマン5世”の意志を受け継いだ歴代の大司教たちは、ブドウ畑の運営、ワイン造りの設備を整備することとなります。今日、「ボルドー」のブドウ栽培では当たり前となった、ブドウの幹を一列ごとに区別して植える手法は、フランス全域において「シャトー・パプ・クレマン」が最初に行った手法です。
今回、ご紹介のワインはその「シャトー・パプ・クレマン」のセカンドワインでございます。ブドウ園で手摘みによる収穫時に選別された後、選果台で最終選果を実施。重力による自然なプレスで圧搾の後、約8度の低温浸漬を行い、アロマを最大限に引き出します。醸造ではステンレスタンクまたはコンクリートタンクにて発酵。樽に優しく移し替えた後、マロラクティック発酵、そして約16ヵ月の熟成が行われます。
縁が淡いルビー色の色調。グラスに注ぐと、レッドプラムやブラックベリーなど果実の濃密なアロマと、クローヴなどのスパイス香、そしてタバコや皮革を連想させる複雑なニュアンスが漂います。口に含みますとまろやかな口当たりと共に、凝縮感のある果実味が広がる印象。綺麗な酸味はまだ芯を保っており、動物的なニュアンスを伴う風味があるのも特徴的です。エレガンスと力強さ、フィネスが見事に表現された1本です。
今月のマリアージュのお相手は「京もち豚とフォワグラのロッシーニ風 ペリグーソース」をおすすめします。京都が誇るブランドポーク、「京都ポーク」を丁寧にローストし、フランス産のフォアグラと合わせました、贅沢な黒トリュフのソース、ペリゴールソースで、ローッシーニ風に仕上げました。ここは、やはり、メルロー種主体の「グラーブ」ワインを選ばせていただきました。凝縮感のある果実味と複雑なスパイスのニュアンスが見事なマリアージュとなりました。。是非、お楽しみ下さいませ!!。

(2022.7.01「FRI])

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