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うづらてい

Author:うづらてい
京都木屋町のワインダイニングです。

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「 仔羊のロースト & クロワゼ・バージュ 」

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★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ

CHATEAU Croizet Bages '05 (Pauillac) 2,300 (2,657)
シャトー クロワゼバージュ (ポイヤック)

18世紀の中頃、書記官と公証官の“クロワゼ”兄弟が近隣のブドウ畑を買い集めたのが、「シャトー・クロワゼ・バージュ」の原型となります。フランス革命中、二人は地元の政治活動に加わるため、この土地を“ジャン・ド・ピュイタラック”へ売り渡し、1853年には“ジュリアン・カルヴェ”がこの畑を買い取りました。この時、名前が「カルヴェ・クロワゼ・バージュ」となり、1855年の格付けで第5級とされたのです。
第一次大戦の後、アメリカ人で「クラクソン」社の所有者、“ジャン・バプティスト・モノ”が所有者となり、1942年にはワイン仲介人(パリとその近郊地域相手のワイン商)の“ポール・キエ”の手に渡ります。
1968年、息子の“ジャン・ミシェル”が後を継ぎ、現在は三代目の醸造師“ジャン・ルイ・カンプ”が販売、技術補佐を務め、営業部長の“ルシアン・サントラ”、醸造管理の“フィリップ・ドルベサン”と共に、経営を引き継いでいます。
5級シャトーの「シャトー・クロワゼ・バージュ」は、同じく5級の「シャトー・ランシュ・バージュ」に隣接した畑を持つ、「メドック・ポイヤック」地区に位置するシャトーです。28haを所有し、深さ6メートルには砂利と痩せた土壌が混ざり合い、表土には粘土質が広がっています。以前はカベルネ・ソーヴィニヨン種の比率が低めの柔らかなワインを作っていたのですが、霜の被害を受けたことから、全面的な植え替えを行い、カベルネ・ソーヴィニヨン種の比率を高めてきています。ブドウは手摘み。発酵は温度調節されたステンレス鋼のタンクで3週間。さらに、重要なセニエが実行されます。マロラクティック発酵はタンクの中で起こり、その後、オーク樽に移して6ヵ月寝かせ、別個にブレンドします。アサンブラージュの後、再度樽に戻し、ヴィンテージによってさらに8~12ヵ月熟成させる。新樽は20%。清澄処理も濾過処理も行われます。
ブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニヨン50%、メルロー38%、カベルネ・フラン12%です。深みのあるガーネット色に熟したフルーツ、チェリーや、プルーン、ラズベリーなど繊細でフルーティな香りと少し土の香りが感じられます、味わいは、タンニンは穏やかで果実の濃縮感というところに非常にインパクトがあるワインで、2005年のヴィンテージの作柄の良さというものが前面に表現されています。「ポイヤック」ワインとしては非常に早く飲み頃を迎えますので、まさに今、飲み頃を迎え始めている頃だと思います。
今月のマリアージュのお相手には「仔羊のローストと「インカのめざめ」のペコリーノ風味」をおすすめします。仔羊は骨付きでロティし、骨を外して仕上げます。仔羊のジュをベースに赤ワイン(マリアージュの「シャトー・クロワゼ・バージュ2005年」)を加えたソースをご用意いたしました。仔羊の肉質の個性が穏やかなものをチョイスしておりますので、合わせてタイムなどの香草の風味も抑えました、その為、ワインもタニックなワインよりも熟成感のある果実味が骨格にあるワインが好相性です。
是非、お楽しみくださいませ!!。因みに「シャトー・クロワゼ・バージュ」のラベルは、19世紀の「パリ」博覧会などで受賞したメダルをデザインしたものです!!。

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