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Author:うづらてい
京都木屋町のワインダイニングです。

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「 ランド産 鶉とフォワグラのソテー & プティ・フィジャック 」

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★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ

CHATEAU PETIT FIGEAC '05 (ST-Emilion) 2,000 (2,310)
シャトー プティ フィジャック (サンテミリオン)

「シャトー・プティ・フィジャック」はもともと「シャトー・フィジャック」の地所の一部だったようです。1966年当時は、「ジネステ」社(「シャトー・マルゴー」も所有していた)が所有していましたが、没落のため手放し、1989年には保険会社、「アクサ・ミレジム」が取得しますが、2002年に現「シャトー・フィジャック」オーナー、“ティエリ・マノンクール”氏が取得することになりました。シャトー位置は「サンテミリオン」地区最西端、その西側はもう「ポムロル」地区になるわずか3haの小さなシャトーであるためか、日本では余り馴染みがないようです。「サンテミリオン」地区といえば、10年に一度格付けの見直しが行われるということで有名でございます、最も直近の見直しは2006年に行われていますが、その裁定に不服なシャトーが裁判を行い、二転三転した結果、現在いまだ迷走中・・・だとか。そのため、市場では2006年以前の格付けを参考に取引されているようです。こうなってしまいますと、格付けとはいったい?・・・と考えさせられてしまいます。因みに今回ご紹介の「シャトー・プティ・フィジャック」は「サンテミリオン・グラン・クリュ」に格付けされています。
ブレンド比率はいろいろデータを調べてみたのですが、あまりはっきりとしていません。作付面積をご参考くださいませ。メルロー種60%、カベルネ・フラン種30%、カベルネ・ソーヴィニヨン種10%となっています。色調は濃いガーネット色、干した無花果やプルーン、ミックススパイス、土の香りに、かすかにロースト香などが複雑に混ざり合っています。突出した出来栄えの2005年のブドウ自体の熟成感も素晴らしいのでしょう、豊満でいて、たくましい骨格を持ったワインに仕上がっています。口に含みますと、非常に滑らかな舌触りに驚かされ、穏やかな酸がタンニンと果実味のボリューム感を際立たせています。同じ醸造チームの「シャトー・フィジャック」がそうなのですが、「サンテミリオン」地区では珍しくカベルネ・ソーヴィニヨン種のブレンド比率が高いのです、どうも、「シャトー・プティ・フィジャック」もそのような感じがし、左岸(「メドック」地区)ワインのイメージに近いようです。(近年の“ミシェル・ローラン”氏が携わった「メドック」格付けシャトーのような・・・)
今月のマリアージュのお相手には「ランド産 鶉とフォワグラのソテー バルサミコ風味の赤ワインソース」をおすすめします。「フランス」は「ランド」産の鶉は「ラベル・ルージュ」に認定されています。「ラベル・ルージュ」とはフランス公認の優良品質を保証する目印のことで、抜粋された血統である事、農場で飼育している事、穀物がベースになった飼料である事、飼育期間が長い事、鮮度を保証する事など厳しい規定をクリアしたものにだけに与えられるのです。通常の鶉よりも肉厚で、より味わい深い肉質です。取り合わせにはガチョウのフォアグラを添えてバルサミコ風味の赤ワインソースでお召し上がりください。「ランド」と「サンテミリオン」は地理的にも近いため、自然と相性も良く、お料理、ワイン共通の際立った素性の良さがとてもバランスよく感じていただけると思います。是非、お楽しみくださいませ!!。

(2012.5.01[TUE])

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