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Author:うづらてい
京都木屋町のワインダイニングです。

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「 鳥取産 鹿モモ肉のソテー & エルミタージュ 」

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「ジビエ」の季節も「二つ足」から「四足」に移り変わる時節で、毎年この時分のおすすめの「鹿肉」が、いつもの鳥取の猟師さんから届きました・・・。

いつもの「ソムリエ・森下」のご案内で「美食のひととき」をお楽しみ下さい・・・。

HERMITAGE Farconnet (J.L.Chave) '04 2,000 (2,310)
エルミタージュ ファルコネ (ジャン ルイ シャーヴ)

今年2011年のスタートである1月に「大山」のイノシシのお料理とのマリアージュでも評判でした「エルミタージュ」、今回はヴィンテージ違いの2004年をご用意いたしました。おさらいになりますが、「エルミタージュ」の起源について少し補足を加えてお話ししたいと思います。
“シャーヴ”家は世界屈指のテロワールと評される「エルミタージュ」に生まれ、1481年から君臨するドメーヌでその名声は古くから欧州に広く知られ、多くの文献や歴史家によって称えられてきました。「エルミタージュ」はローマ時代に起源を持ち、13世紀、アルビジョア十字軍に参加した騎士の“G・D・ステランベール”が、ここに隠棲し(「エルミタージュ」は「隠者の庵」の意)、この地の葡萄畑を開墾したと一般には言われています。「タン・エルミタージュ」の村の丘の頂きにある修道院は、かつては多くの旅人が利用した宿泊地とされていたようです。特に高位の人達の一行の場合は、大層なもてなしが必要で、大きな負担ではありましたが、同時に、返礼として、寄進を受けたり、権力者からの厚遇を得ていたのです。敬意に満ちた歓待の思い出を権力者に持ち帰って貰うことは、なによりも重要なことで「エルミタージュ」の存在は非常に重要でした。司教や修道院が酒蔵に素晴らしいワインを揃えて置く事に躍起になった理由は、宗教上の理由以外に、こんなところにもあったようです。また、17世紀にはフランス宮廷の御用達ワインとされたり、18世紀にはその色調の濃さが見込まれて、「ボルドー」ワインの補強用にも使われ、かの「シャトー・ラフィット・ロートシルト」も混ぜられていたと言われています。
前回もお話しした通り、「エルミタージュ・ファルコネ」はドメーヌのワインではなく、「ジャン・ルイ・シャーヴ・セレクション」というネゴシアン部門のシリーズに相当します。「ファルコネ」は“シャーヴ”氏の昔の親戚の名前から取っており、ドメーヌの葡萄と買い葡萄を混ぜてつくられています。言わば第2のエルミタージュというコンセプトです。“シャーヴ”氏の「ドメーヌでは偉大なワインを、ネゴシアンではおいしいワインを」という想いに基づきながら、ドメーヌワインと同じように造られています。当然ここでも区画毎(「メアル」、「ベッサール」、「ディオニエール」の最上の3区画)に醸造した樽を、絶妙にブレンドして単一「エルミタージュ」としてボトリングする「エルミタージュの魔術師」としての力をいかんなく発揮しております。
ブドウ品種はシラー種100%で、色調は比較的濃く、極めて芳醇な香りはスパイシーさよりも赤、黒系果実のものが多く感じられます。味わいは、濃厚で凝縮感のあるブラックベリーやカシスの完熟感がすばらしく、後からハーブや胡椒、穏やかなタンニンが姿を現します。非常にふくよかな「エルミタージュ」です。最近、「ボルドー」、「ブルゴーニュ」ワインにおいても、軒並み2004年ヴィンテージの飲み頃の良さを感じることが非常に多く、やはり、「エルミタージュ」も素晴らしい仕上がりを感じます。
今月のマリアージュのお相手には「鳥取産 鹿モモ肉のソテー 黒胡椒風味の赤ワインソース」をおすすめします。鳥取県は「大山」で狩猟された鹿もも肉をソテーし、黒胡椒をしっかりときかせ、「エルミタージュ・ファルコネ」を贅沢に使用した赤ワインのソースでお召し上がりください。非常に柔らかい肉質、意外なほどに上品で味わい深い旨味の鹿肉とふくよかな果実味と程良い胡椒の風味を持つ「エルミタージュ」が絶妙なマリアージュとなっております。
 是非、お楽しみ下さいませ!!!。

(2011.12.1[THU])

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