「 京都ポークとフォワグラのロッシーニ風 & ヴィルジニ ド ヴァランドロー 」

「周年記念」の今月は、コース料理も「謝恩モード」にてご用意してます・・・アミューズの「キャヴィア」に始まり、メイン料理のおすすめの「フォワグラ」と「トリュフ」を召し上がって頂けたら「世界3大珍味」の揃い踏みです・・・いつものように「ソムリエ・森下」のコメントでお楽しみ下さい・・・。
★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ
VIRGINIE DE VALANDRAUD '04(St-Emilion) 2,300 (2,657)
ヴェルジニ ド ヴァランドロー (サンテミリオン)
“ジャン・リュック・テュヌヴァン”氏が所有しています「シャトー・ド・ヴァランドロー」は1995年のプリムールのオークションで「メドック」の五大シャトーより高値で取引され一躍話題を呼び「ポムロール」の「シャトー・ル・パン」同様“ミシェル・ローラン”氏が栽培、醸造のコンサルタントを努め、まさに「サンテミリオン」のガレージワインの元祖でございます。1989年、「シャトー・パヴィ・マカン」と「シャトー・ラ・クロット」の間の小さな谷に、わずか0.6haの畑を購入したのが始まりで、徐々に畑を広げ、現在では約8.9haを所有するに至っています。
今回おすすめの「シャトー・ヴェルジニ・ド・ヴァランドロー」、“テュヌヴァン”氏のひとり娘“ヴィルジニ”の名前が由来となっており、ラベルにも愛らしい姿が記載されています。所有の畑の内の4haの区画から作られるセカンドワインにあたるのですが、ファーストワインとは異なる区画になっています。しかし、ファーストワイン同様、化学肥料は一切使用せず、限りなく自然に近い状態にこだわっています。ヴァランドローと同じ醸造方法、新樽100%による18ヶ月間の樽熟成を行います。ファーストヴィンテージは1991年ですが、1997年以降「ヴィルジニ・ド・ヴァランドロー」は当初のセカンドワインとしてではなく「レ・フォール・ド・ラトゥール」や「シャペル・ド・オーゾンヌ」、はたまた「クロ・デュ・マルキ」同様、独自のアイデンティティーをもったワインとして位置づけられています。
例年ではメルロ-種70%、カベルネ・フラン種30%をブレンドして造られ、ヴィンテージによっては少量のカベルネ・ソーヴィニヨン種とマルベック種が加えられています。
当初は今時を突き進むモダンなスタイルだと思っていました、実際はトラディショナルなベースに現代的な果実の魅力を付加したような、良いとこ取りのハイブリッド的指向を感じます。色合いはグラスの縁いっぱいまで濃いルビー、力強い芳香は、黒系果実、コーヒーやスパイス香が一体となり凝縮感と程よい熟成感が心地よく鼻腔をくすぐります。味わいはこなれた樽の風味とブドウ果実の完熟感が見事に融合し、密度感のあるタンニンがリッチな雰囲気を醸し出しており、飲むほどに心地よさを与えてくれます。
今月のマリアージュのお相手は「京都ポークとフォワグラのロッシーニ風 ペリグーソース」をおすすめします。京都ポークとガチョウのフォアグラを贅沢にロッシーニ風に、ソースは食材の存在感に負けない黒トリュフをふんだんに使ったソース・ペリグーをご用意いたしました。7周年の節目に、日頃の皆様のご愛顧に感謝いたしまして、お料理、ワイン共に芳しい風味、一際リッチな味わいのマリアージュとさせていただきました。是非、お楽しみくださいませ!!!。
(2010.3.1[TUE])