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Author:うづらてい
京都木屋町のワインダイニングです。

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「 京都ポークのソテー & コート・ロティ 」

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今月のおすすめ料理は、亀岡産の「スペシャルポーク」と、久々登場の“コート デュ ローヌ”北部の銘醸ワイン「コート・ロティ」のマリアージュです・・・。
いつもながらに「ソムリエ・森下」のコメントでお楽しみ下さい。

★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ
COTE ROTIE.Brune et Blonde de Guigal '05 (E Guigal) \2,300 (\2,657)
コート ロティ ブリュヌ エ ブロンド ド ギガル (E ギガル)

初代“エティエンヌ”が「アンピュイ」の町に社屋を構えたのは1945年。その後現在の当主である息子“マルセル”の代になり、同社の名声のもととなる「コート=ロティ」の区画の数々を手に入れます。そして1980年代の半ば、かつて“エティエンヌ”が働いていた「コート=ロティ」の老舗「ヴィダル・フルーリィ」社に始まり、1990年代の後半には「サン=ジョゼフ」の名ドメーヌ、「ジャン=ルイ・グリッパ」、さらに「ローヌ」北部に10ha以上を所有する「ド・ヴァルーイ」を、最近も「コート=ロティ」に12haの広さをもつ「ドメーヌ・ド・ボンズリーヌ」を取得。現在では総面積55haに達する、名実ともに「ローヌ」を代表する生産者となっています。
 「ギガル」社の名声を高めているのは、「コート=ロティ」の3つのプレスティージュ・キュヴェ。最初に購入した「ラ・ムーリーヌ」は66年のヴィンテージから発表されましたが、最上の「コート=ロティ」を形づくる2つの急斜面、「コート・ブロンド」と「コート・ブリュヌ」のうち、前者から生まれます。以前は「ドメーヌ・デルヴュー」が所有していた区画で、広さは1ha。栽培されているのはシラー種89%、ヴィオニエ種11%の割合で、平均樹齢は75年に達します。
次が78年のヴィンテージから世に出た「ラ・ランドンヌ」。「ラ・ムーリーヌ」がある「コート・ブロンド」に隣り合う「コート・ブリュヌ」の斜面にある区画。10年以上をかけて、20弱の所有者に分割されていた区画をまとめ上げました。広さ2ha強に植えられているのはシラー種のみです。
3番目の「コート=ロティ」のクリュが「ラ・テゥルク」。85年がファースト・リリースで4,000本ほどのワインが市場に出回りました。「ラ・ランドンヌ」と同じ「コート・ブリュヌ」に位置する1ha弱の区画で、93%のシラー種と7%のヴィオニエ種からなっています。
95年のヴィンテージからリリースされたのが「シャトー・ダンピュイ」。「コート・ブロンド」と「コート・ブリュヌ」にそれぞれ3区画ずつ計6区画、広さ8ha弱の畑から生まれるワインで、95%のシラー種、5%のヴィオニエ種を使用。それらのぶどうは19世紀に植えられたものも混ざり、樹齢は異常に高くなっています。
これら「コート=ロティ」以外にも同様の評価を得ているプレスティージュ・キュヴェがあります。北から順に見ると最初が「コンドリュー」で、「ラ・ドリアーヌ」の名で94年のヴィンテージからリリース。「エルミタージュ」では2001年のヴィンテージから生産された「エクス=ヴォト」(奉納物という意味のラテン語で、つくられる区画は「ベサール」、「グレフュー」、「エルミト」、「ミュレ」)の赤と白。その対岸の「サン=ジョゼフ」では「ヴィーニュ・ド・ロスピス」(「トゥールノン」の町の「オスピス」が所有していた区画で、急峻な斜面にあります)と「リュー=ディ・サン=ジョゼフ」の赤と白などがあります。
これらは「ギガル」独自の製法で生み出され、赤は、摂氏30度以上となる高温での3週間から4週間にわたる長期間のアルコール発酵。そして100%の新樽を用いて42ヵ月間(「シャトー・ダンピュイ」は36ヵ月、「ヴィーニュ・ド・ロスピス」で30ヵ月、「リュー=ディ・サン=ジョゼフ」は新樽、1アキ樽半々でほぼ2年間)熟成させます。白もプレスティージュ・キュヴェは新樽発酵、新樽熟成(「リュー=ディ・サン=ジョゼフ」は新樽、1アキ樽で半年間)されるが、「コンドリュー」が8ヵ月、「エルミタージュ」で30ヵ月というしつけを経ます。
また、「ギガル」社としての高いクオリティを維持するためには、コストを度外視した決断も下しています。例えば2002年、「ヨーロッパ」は大洪水に見舞われましたが、「フランス」も例外ではなく、ことに「ローヌ」南部から南仏にかけてはぶどう畑が冠水するなど被害は甚大でした。そのため同社も2002年の「シャトーヌフ・デュ・パプ」の生産は見送るという判断を余儀なくされました。そして「コート=ロティ」も「シャトー・ダンピュイ」では6パーセルのうち、「ブリュヌ」と「ブロンド」のそれぞれ2区画、計4区画だけのぶどうを用い、残りは通常キュヴェの「コート=ロティ」にデクラッセ。また「サン=ジョゼフ」にいたっては収穫量の45%を廃棄するという決断を下しました。これらは一例に過ぎませんが、高水準を保つための尋常ならざる努力が窺えます。
今回、ご紹介の「コート・ロティ」は「ギガル」社において、最も、コストパフォーマンスが高く、生き生きとした強さを伴ったシラー種を楽しんでいただくには最適な一本に仕上がっています。透明感のあるルビー色、煮詰めた赤い果実や黒胡椒を中心にしたスパイシーな風味、ほのかなマッシュルーム香、凝縮した果実味とそれを一層引き立てる酸の存在が確かな「コート・ロティ」の味わいを形作っています。
今月のマリアージュのお相手には「京都ポークのソテー レフォール風味の赤ワインソース」をおすすめします。しっかりした旨みの京都産ポークをローストし、レフォール(西洋わさび)の清涼感をアクセントにした赤ワインソースで召し上がっていただきます。今月も「召し上がっていただくお料理に使うワインはワインリストの中から」という考えから、「コート・ロティ・ブリュヌ・エ・ブロンド・ド・ギガル 2005」を贅沢に使用させていただきました。まさに、シンプルかつ究極のマリアージュといったところでしょうか・・・是非とも、お楽しみくださいませ!!!。

(2010.6.1[Tue])

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