「 鳥取産 猪肉のソテー & シャトー・セルタン・マルゼル 」

毎年、1月の定番となりました・・・ドングリ林に仕掛けた罠で獲れた「鳥取産」の「イノシシ肉」が、「コース料理」のメインのおすすめです・・・「マリアージュ」のお相手は、チョット「掘り出し物」の「ポムロル」で、その生い立ちから、素性の良さを「ソムリエ・森下」のコメントでご紹介します・・・。
★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ
CHATEAU CERTAN MARZELLE '03 (Pomerol) \2,300 (\2,657)
シャトー セルタン マルゼル(ポムロル)
「シャトー セルタン・マルゼル」は旧「シャトー・セルタン・ジロー」のセカンド・ラベルとされていました。「シャトー・セルタン・ジロー」は「シャトー・ペトリュス」、「シャトー・セルタン・ドゥ・メイ」、「ヴィユー=シャトー=セルタン」と直接隣り合う素晴らしい立地のシャトーでしたが、1999年に“ジャン・ピエール・ムエックス”社に買収され、「シャトー・オザンナ」、「シャトー・セルタン・マルゼル」として2000年にファーストリリースされました(第2パーセルは「シャトー・ネナン」に売却)。
“ジャン・ピエール・ムエックス”社は「ボルドー」地方「ドルドーニュ」河畔の「リブルーヌ」市に1937年に設立。右岸および北側にあたる「ポムロール」、「サンテミリオン」、「カノン・フロンサック」、「フロンサック」の赤ワインのみを専門的に取扱っています。各地区における最良の銘醸シャトーである「シャトー・ペトリュス」、「シャトー・ラフルール」、「シャトー・トロタノワ」、「シャトー・マグドレーヌ」、「シャトー・ラグランジュ」、「シャトー・ラ・フルール・ペトリュス」のオーナーで、現在では「リブルーヌ」を中心とする地域に特化したネゴシアン(ワイン商)として、魅力的なプチ・シャトーの赤ワインを専門的に取り扱っています。
畑の面積3.2ha、ブドウの平均樹齢は25年、発酵とマセレーションは温度管理されたコンクリートタンクで20日間、熟成は新樽30~50%で18ヶ月、清澄は行いますが、濾過は行いません。管理と醸造は「シャトー・ペトリュス」、「シャトー・トロタノワ」、「シャトー・オザンナ」と同一チームで行われ、生産本数は僅か1000ケースほどです。ブレンド比率はメルロー種100%です。ラベルも非常に印象的でアキレギア(西洋オダマキ)が描かれいます。
色調は深みのあるルビー、黒色系果実(干したプラムなど)、甘草、土、ミックススパイスの芳香、酸は非常に柔らかく、ほんのり甘さを伴った果実味は適度なタンニンと印象的なスパイスと見事に調和しています。アフターに感じるリキュール的な味わいが、大柄ではありませんが品の良さ、出自の良さを物語っています。
今月のマリアージュのお相手には「 鳥取産 猪肉のソテー 黒胡椒風味の赤ワインソース 」をおすすめします。鳥取産の猪はどんぐりを食べて育ったためか、癖もなく上質かつ上品なイベリコ豚のような味わいで、メルロー種主体の「ボルドー」ワインを贅沢に使った赤ワインソースと黒胡椒の風味とはまさに好相性です。猪肉の旨み、メルロー種を使った赤ワインソース、黒胡椒のスパイス香とくれば「ポムロル」ワインを思い浮かべます。その期待に存分に応えてくれます逸品をご用意できたと思います。是非、お試しくださいませ!!。
(2010.01.05)