美山産 鹿ロース肉のステーキ & ロル・ヴァランタン

昨年の12月・・・クリスマスメニューに「エゾ鹿」をおすすめしていた当時、京都新聞で「美山町」の鹿害と駆除、食肉販売に関しての記事を見かけて、早速、美山町の「観光農園江和ランド」に連絡を取ってみると、すぐに出荷できる「鹿セミ肉(背身・ロース)」の在庫が少しあるというので、すぐに頂いて、店のスタッフと試食してみました・・・エゾ鹿と比べると、より癖のない「ジューシー」な味わいで、脂肪分もなく“安定供給さえ出来るものなら、いつか「メニュー」に・・・”と、思いつつ「1月」は定番の「鳥取産・イノシシ」の仕入れもすでに出来ていたので、この冬「ジビエ」続きで、今月のおすすめに登場です・・・1月の「イノシシ」、2月は「シカ」・・・そう来ると「イノ」「シカ」「チョウ(鳥?)」と続く3月は、これもお馴染みの「与謝野町」の「鴨」を東野シェフの手腕でお楽しみ頂く予定です・・・。
又、このワインの名前「ROL VALENTIN」の響きが、丁度「タイムリー」に「バレンタイン・デー」を連想させてくれて、気持ちが逸る方もいらっしゃるでしょう・・・ラベルとコルクに描かれた「ハートを持った天使のカップル」も愛らしいです・・・。
いつものように「森下君」のコメントで、お楽しみ下さい・・・。
★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ
CHATEAU ROL VALENTIN '03(St-Emilion) \2,500 (\2,888)
シャトー ロル ヴァランタン (サンテミルリオン)
シャトーの所有者は、元プロサッカー選手という異色の経歴を持つ“エリック・プリセット”氏です。最初のヴィンテージは1995年と近年の話ですが、すぐに「サンテミリオン」地区の準ガレージワインとしての地位を確立しました。4.6haの畑は二つの区画からなり(畑の2/3は「シャトー・シュヴァル・ブラン」と「シャトー・ラ・ドミニク」に近く、砂利土壌、1/3は「シャトー・ラ・ゴムリー」の北側で粘土質と石灰質の土壌です)、収穫は常に30hl/ha以下に抑えられており、コンサルタントの“ステファヌ・ドルノンクール”の基、樽内のマロラクティック発酵(樽からの風味をより効果的に取り入れるため)、ミクロ・ビュラージュ(発酵中のワインにわずかな酸素の泡を注入して、微酸化を促し、色を濃くしたり、安定させたりする)、100%の新樽熟成、軽い濾過だけで、清澄はしない等のワイン醸造技術が全て採用されました。ブドウ品種は、メルロー85%、カベルネ・ソーヴィニヨン8%、カベルネ・フラン7%となっております。色調は光を通さない濃厚な紫色、立ち込める香りは、チョコレートやブラックベリー、カシス、樫樽を思わせる。シャトーが目指す重量感を程よく抑えたワインそのもので、酸味は穏やか、タンニンは果実味にうまく溶け込んでおり、素晴らしい調和を見せてくれます。
今月のマリアージュのお相手は「美山産 鹿ロース肉のステーキ ベリー風味のソース」をおすすめします。京都は美山の鹿肉は野性味が強すぎることがなく、その上、十分に肉の旨みを楽しむことができます。春イチゴやフランボワーズ、ブルーベリー、ザクロの食酢を使ったソースは、やさしい酸味で黒胡椒のスパイシーな風味と共にステーキに抜群の相性です。是非、ふくよかな「サンテミリオン」ワインとご一緒にお楽しみください!!。
(2009.02.02)