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うづらてい

Author:うづらてい
京都木屋町のワインダイニングです。

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「 ブルターニュ産仔牛フィレ肉 & アンジュールージュ・カベルネ フラン 」

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★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ

ANJOU ROUGE Cabernet Franc '16 ( Clau de Nel ) \ 1,800
アンジュー ルージュ カベルネ フラン ‘16 ( クロー ド ネル )

クロー・ド・ネルはもともと、2000年代の初めにブルゴーニュ出身のカップル、ネリーとクロードのピシャール夫妻がアンジューに起こしたドメーヌです。土地のテロワールは申し分なく、ふたりの情熱も熱かったのですが、残念ながら経済的に恵まれませんでした。2006年はワインが廃棄となり、2007年はウドン粉病にかかって収穫はゼロ。この窮状に手を差し伸べたのがピュリニー・モンラッシェの大御所、ドメーヌ・ルフレーヴのアンヌ・クロード・ルフレーヴです。
志しを同じくしながら知名度が低いため、販売面で苦戦する造り手を救済しようと「CLAC」というネゴスを立ち上げたアンヌ・クロード。クロー・ド・ネルもその仲間の一員でしたがついに経営破綻し、2008年5月、彼女がこのドメーヌを買い取ることになりました。アンヌ・クロードによる取得後もクロード・ピシャールはドメーヌに雇われていましたが、新しい道を見つけて旅立つことが決まり、2009年、クロー・ド・ネルの支配人としてシルヴァン・ポタンが着任しました。チリのクロ・ウヴェールというワイナリーでアシスタント・ワインメーカーをしていた人物です。
ドメーヌは当初、7haの1枚畑でスタートし、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、グロローをビオディナミ農法で栽培。さらに買収後、2.5haほどシュナン・ブランの畑が増やされました(1haは賃貸耕作で1haは2013年に植え付けたばかり)。現在、リリースされているワインは次の3種類。カベルネ・フラン100%のアンジューAC、カベルネ・フラン70%とカベルネ・ソーヴィニヨン30%をアッサンブラージュした「キュヴェ・ヴィオレット」(アンジューAC)、それに樹齢60〜90年という超古木のグロローから造られるヴァン・ド・ペイ・デュ・ヴァル・ド・ロワールです。
いずれも収量が少なく、2011年ヴィンテージで25〜30hl/ha。2010年は10hl/haという超低収量でした。
醸造は完全除梗のうえ、ステンレスタンク、または木桶を用いてアルコール発酵。もちろん自生酵母による自然発酵です。ピジャージュもルモンタージュも控えめに行い、むしろ果帽を果汁の中に優しく漬け込むことで抽出を得ます。
その後、10〜14ヶ月の樽熟成。新樽は使わず、ドメーヌ・ルフレーヴで4〜5年使われた古樽を用いています。
ワインをグラスに注いだ瞬間、その深い色調に目を剥くかもしれません。ピジャージュもルモンタージュもほとんどしていないというのが訝られるほどの濃厚さです。いかに凝縮度の高いブドウが収穫されているかがわかろうというものです。
今月のマリアージュのお相手には、土地を同じく「ブルターニュ産仔牛フィレ肉のパン粉付け焼き トマトソース」をおすすめします。柔らかい仔牛肉、それも希少な「フィレ肉」を丸く整形してパン粉とタイムの衣でまといオリーブオイルとこれも又、ブルターニュの「ルガールバター」できつね色にソテーして、トマトとエシャロットをベースにした「トマトフォンデュ」に「フォン ド ヴォー」を少量加えた「濃い目のトマトソース」でお召し上がり頂きます。付け合わせはシンプルに「ヌイユ」のクリームチーズ風味をお添えします。北の産地のカベルネ・フラン、現地では「ブルトン」の別称、エッジに紫を帯びた深い色調で香りは完熟したラズベリーやブルーベリーに、土っぽいニュアンスがあり、ボディがしっかりとし、堅牢な骨組みを感じさせます。贅肉は削ぎ落とされた筋肉美。ロワールのカベルネ・フランの常識を覆すワインで、程よい酸味が「トマトソース」との相性を引き出してくれます。

(2023.5.01[MON])

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