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京都木屋町のワインダイニングです。

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「 ブルターニュ産仔牛フィレ肉のソテー & ヴィルジニ ド ヴァランドロー 」

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★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ

VIRGINIE DE VALANDRAUD '18 (St-Emilion)  \ 2,300
ヴィルジニ ド ヴァランドロー (サンテミリオン)

 “ジャン・リュック・テュヌヴァン”氏が所有しています「シャトー・ヴァランドロー」は1995年のプリムールのオークションで「メドック」の五大シャトーより高値で取引され一躍話題を呼び「ポムロール」の「シャトー・ル・パン」同様“ミシェル・ローラン”氏が栽培、醸造のコンサルタントを努め、まさに「サンテミリオン」のガレージワインの元祖でございます。1989年、「シャトー・パヴィ・マカン」と「シャトー・ラ・クロット」の間の小さな谷に、わずか0.6haの畑を購入したのが始まりで、徐々に畑を広げ、現在では約8.9haを所有するに至っています。研究熱心な“テュヌヴァン”氏は、2000年にブドウ畑の一部(2ha)にビニールシートを敷いて、雨水を排除してブドウを育て始めました。このやり方は、フランスワイン醸造法では認められない為、この畑から作られたワインは格下げせざるをえませんでした。しかし、格下げしても良いワインを造りたいという“テュヌヴァン”氏のワインに対する情熱が伝わるエピソードです。
畑を拡張した現在でも、“テュヌヴァン”氏の厳格な栽培と醸造は変わることはなく、遂に2012年の「サンテミリオン」格付けにて第一特別級Bに昇格を果たしました。2012年の新格付け発表で、グラン・クリュからいきなり2階級昇格して、プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ(第一特別級格付)に昇格!(これにより「サンテミリオン」最高峰のプルミエ・グラン・クリュ・クラッセは、「シャトー・シェヴァル・ブラン」や「シャトー・オーゾンヌ」を含め、18シャトーに!)
今回おすすめの「シャトー・ヴェルジニ・ド・ヴァランドロー」、“テュヌヴァン”氏のひとり娘“ヴィルジニ”の名前が由来となっており、ラベルにも愛らしい姿が記載されています。所有の畑の内の4haの区画から作られるセカンドワインにあたるのですが、ファーストワインとは異なる区画になっています。しかし、ファーストワイン同様、化学肥料は一切使用せず、限りなく自然に近い状態にこだわっています。ヴァランドローと同じ醸造方法、新樽100%による18ヶ月間の樽熟成を行います。ファーストヴィンテージは1991年ですが、1997年以降「ヴィルジニ・ド・ヴァランドロー」は当初のセカンドワインとしてではなく「レ・フォール・ド・ラトゥール」や「シャペル・ド・オーゾンヌ」、はたまた「クロ・デュ・マルキ」同様、独自のアイデンティティーをもったワインとして位置づけられています。年間生産量もわずか4,200本の希少さです。この2018年ヴィンテージは「ワインアドヴォケイト」誌で「シャトー・ヴァランドロー」に96+点、この「ヴィルジニ・ド・ヴァランドロー」にさえ驚異の93+点の高評価をつけています。
ブレンド比率は、メルロー種65%、カベルネ・フラン種30%、カベルネ・ソーヴィニヨン種2.5%、マルベック種2.5%となっております。外観は濃い目のガーネット色。香りは潰したブラックチェリーやバラのフレッシュで若々しい香りに、バラやハーブ、モカなどのスパイスのニュアンス。口に含むとアタックは柔らかく、均整のとれた優れたバランスを見せています。酸と滑らかなタンニンが心地よく、深みがありながらもどこか親しみやすさ、味わい深さを感じる仕上がりです。
今月のマリアージュのお相手は「ブルターニュ産仔牛フィレ肉のソテー クレーム・ボルドレーズ 香草バターを添えて
」をおすすめします。フランスは「ブルターニュ」産の仔牛のフィレをソテー、「ボルドー」ワインを使って、生クリームと合わせた「クレーム・ボルドレーズ」を作りました、比較的淡白な味わいの仔牛肉のアクセントに香草バターとご一緒にお召し上がり下さいませ。均整が取れ、緻密でまろやかな味わいの「サンテミリオン」とは、見事なマリアージュとなりました。是非、お楽しみ下さいませ!!。

(2022.9.01[THU])

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