「 豊橋産 “ 三河山吹うずら ”のロースト & ポマール 」

POMMARD .Clos Blanc '16 (Machard de Gramont) \ 2,300
ポマール クロ ブラン (マシャール ド グラモン)
「ドメーヌ・マシャール・ド・グラモン」は“アルノー・グラモン”氏が93年に設立し、現在は“アルバン”&“アレクシ・グラモン”兄弟が2代目を引き継ぐ「ヴォーヌ・ロマネ」村の銘醸ドメーヌです。所有する「ヴォーヌ・ロマネ」1級畑「レ・ゴーディショ」の一部が、特級畑の「ラ・ターシュ」に格上げされた事が有名な話。「DRC」のモノポール「ラ・ターシュ」に接する貴重な1級畑である「レ・ゴーディショ」は、「ラ・ターシェ」を囲むようにして3つに分かれたほんの僅かな面積しか存在しない1級畑の貴重なワインなのです。「レ・ゴーディショ」の畑がなぜ3つに分かれたか?と言いますと、 「ロマネ・コンティ」と並ぶ「DRC」のモノポール「ラ・ターシュ」は 1932年まで、今の約1/5の面積しかありませんでしたが、1932年に隣りの「レ・ゴーディショ」の4.5ha分を吸収する事が フランス政府から認められ、今の面積になったのです。つまり今の「ラ・ターシュ」の大部分は元々、「レ・ゴーディショ」 だったということになります。『グランクリュのレベル』を持ったワインといっても過言ではありません。その他にも「ニュイ・サン・ジョルジュ」や「ポマール」などに、素晴らしい畑を数多く所有しています。ヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)が多いのも特徴的で、「ピノ・ノワール」種らしい「繊細かつ奥深いフルーティさ」を表現するスタイル。忠実にテロワールを表現したいとの考えから除草剤などは極力使用せず、自然に配慮した葡萄栽培を行っており、それがワインにしっかりと反映されています。
普通は30~50%の新樽に16~18ヶ月寝かせます。グラモンは少なくとも21日間もの長期浸漬を行い、瓶詰の前に2~3度澱引きすることにしています。「グラモン」は発酵前に葡萄の房を低温浸漬するという今の「ブルゴーニュ」の流行にはしたがいません。というのはこのやり方だと、ワインは若いうちの見かけは良いが、うまく熟成しないと考えているようです。彼はまた破砕して発酵させるとき33~34℃という比較的高い温度を選びます。もちろんその結果、ワインは非常に芳醇かつボディがしっかりとした、タンニンが強くなります。
今回おすすめの「ポマール・クロ・ブラン2016年」、「クロ・ブラン」の由来は、かつて「シトー」派修道僧がここに白ブドウを植えていたため。出来上がるワインは、「ポマール」としては繊細で優雅なスタイルが特徴です。
透明感のある、赤みの強いルビー色。甘草や黒スグリを思わせながら上品でかつ野性的な香り。滑らかなタンニンで赤い果実の豊潤な味わいがすばらしく、しっかりと進んだ熟成が深い余韻を生み出しています。
今月のマリアージュのお相手は「豊橋産 “ 三河山吹うずら ”のロースト 赤ワインソース」をおすすめします。愛知県は三河の「山吹ウズラ」を丁寧にロースト致しました。モツ付きで頂いておりますので、そちらもご一緒にお楽しみ下さいませ。肉質は柔らかくジューシー、しっかりと旨味と感じることが出来ます。繊細でありながら、しっかりと自己主張し、長く続く余韻、「ポマール」ワインと素晴らしいマリアージュとなりました。是非、お楽しみくださいませ!!。
(2020.3.01[SUN])