「 京都産 鴨のロースト & ジュヴレィ・シャンベルタン 」

★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ
GEVREY CHAMBERTIN.Aux Echezeaux '16 (Christophe Bryczek) \ 2,300
ジュヴレィ シャンベルタン オー エシェゾー (クリストフ ブリチェック)
ポーランド生まれの彫刻家でもありました“ジョルジュ・ブリチェック”氏は1938年に戦禍を逃れるように単身渡仏。「ブルゴーニュ」で生産者としての修行を始め、ドメーヌは1953年に創設されました。“ジョルジュ”氏は、1983年に引退し、長男の“エドゥアール”氏に引き継がれ、2003年より彼の息子“クリストフ”氏が3代目としてドメーヌを引き継ぎました。
“ブリチェック”家は「バチカン」の洗礼を受けており、彼のワインカーヴの中は教会のような装飾が施されています。“ジョルジュ”氏は敬虔なキリスト教徒で、「ポーランド」出身の“カロル・ヨゼフ・ヴォイティワ”枢機卿が教皇“ヨハネ・パウロⅡ世”となられた折、ポーランド出身の教皇は初めてだったことから大変誇りに思ったそうです。そこで“ヨハネ・パウロⅡ世”の生まれ年である1920年に植樹された畑を購入し、出来上がったワインを持参し教皇庁に出向き、この畑から出来上がるワインに教皇の名を冠する許可を頂いたのです。こうして「ブリチェック」最高のキュヴェ「キュヴェ・デュ・パプ・ジャンポールⅡ世」は生まれたのです。これは当然ながら「バチカン」の正式な許可も受けています。“ヨハネ・パウロⅡ世”(1920-2005)は死後聖人認定され、今も全教会の崇敬の対象となっています。
「ブリチェック」の栽培は厳格なリュット・レゾネで、基本的にはビオ・ロジックで有機肥料を使用します。除草剤などの化学的な介入は行わず、微生物の活動を活発にする為に土を耕すなど基本の仕事をひたすら繰り返す事が大事だと言います。
ビオディナミではボルドー液を多用する傾向にあるのでそれとは違うアプローチを模索し続けています。厳密で細やかな剪定と芽掻き作業によって収量を制限しています。(ぶどう一株あたり収量は6~8房)収穫は手作業で行い、果実を傷めないよう小箱を使用。古樹のぶどうをふんだんに使い古典的な醸造法で造られるワインは清澄のみを行い、濾過はしません。凝縮感のある味わいと芳醇で強烈な香りを持つワインは十数年の熟成が十分に可能です。
今回ご紹介の「ジュヴレィ・シャンベルタン・オー・エシェゾー2016」は平均樹齢35年。畑の面積1ha。ラベルにはリューディー名である「オー・エシェゾー」が記されています。これは「ジュヴレィ・シャンベルタン」村の一番南に位置する畑で、隣の畑は「シャルム・シャンベルタン」という好立地。燻香を含む果実味に溢れ、パワフルでありながら、「ブリチェック」らしい滑らかさも含んでいるのが特長です。
今月のマリアージュのお相手は「京都産 鴨のロースト カシス風味の赤ワインソース」をおすすめします。京都は与謝野町の飼育の鴨肉を丁寧にローストし、相性の良いフルーティなカシスソースをご用意いたしました。凝縮のある果実感とかすかな燻製のニュアンスを感じさせる「ブリチェック」の「ジュヴレィ・シャンベルタン」ワインと非常に良いマリアージュとなりました。是非、お楽しみ下さいませ!!。
(2019.4.01[MON])