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京都木屋町のワインダイニングです。

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「 鳥取県産 鹿肉のロースト & エルミタージュ 」

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★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ

HERMITAGE '10 (E Guigals) 2,500
エルミタージュ (E ギガル)

「ギガル」社の創業は戦後間もない1946年のことです。その後、わずか半世紀にして北部「ローヌ」有数の生産者へと急激に大成長を遂げました。
「ギガルの三つ子の兄弟」と俗に言われる単一畑の「コート・ロティ」、「ラ・ムーリーヌ」「ラ・ランドンヌ」「ラ・テュルク」や「コンドリュー」の「ラ・ドリアーヌ」は「ギガル」の名声を確固たらしめ、とりわけこのふたつのアペラシオンにおいては他に並ぶもののない、圧倒的な地位を築いています。
初代“エティエンヌ・ギガル”は1924年、14歳の時に1781年創業の老舗メゾン、「ヴィダル・フルーリィ」社に入りワイン造りを修業。1946年に独立しました。1961年に“エティエンヌ”の後を継いだ2代目の“マルセル”は、80年代になって父“エティエンヌ”がかつて奉公していた「ヴィダル・フルーリィ」を傘下に収め、これにより、当時、「ヴィダル・フルーリィ」が所有していた「ラ・テュルク」の畑も手に入れることになるのです。1995年には「コート・ロティ」の歴史的なドメーヌである「シャトー・ダンピュイ」を入手。ちなみにこのシャトーの領主であった“モジロン”伯爵には金髪(ブロンド)と栗毛(ブルネット)の娘がおり、これが今日の「コート・ロティ」を土壌的に隔てたふたつの丘、コート・ブロンドとコート・ブリュンヌの語源という言い伝えがあるとか。
「シャトー・ダンピュイ」は7つの区画からなる「コート・ロティ」であり、まさしく「コート・ブロンド」と「コート・ブリュンヌ」の両テロワールがブレンドされた、素晴らしく調和のとれたスタイルとなっている。さらに2001年にはジ「ャン・ルイ・グリッパ」と「ド・ヴァルーイ」の両ドメーヌを吸収することになりました。「サン・ジョゼフ」の「ヴィーニュ・ド・ロスピス」や「リュー・ディ・サン・ジョゼフ」、エルミタージュの「エクス・ヴォト」など新しいアイテムを生み出した。
今日「ギガル」は「ローヌ」全体におよそ60haもの自社畑を所有しています。そしてメゾンにおいてワイン造りの全権を担うのは、醸造学のディプロマをもつ3代目の“フィリップ”です。
先の三つ子の「コート・ロティ」はじつに40ヶ月もの長期間にわたって新樽に寝かされるため、オーク樽の善し悪しはきわめて重要となります。その品質を確実なものとするため、2003年以来、「ギガル」は「シャトー・ダンピュイ」に樽工房を設え、年間に必要となるおよそ800のオーク樽を自製することになりました。
今月ご紹介の「エルミタージュ2010年」は「ボーム」、「メアル」、「ベサール」、「エルミット」の区画のぶどうを使用したシラー種100%。温度を調節しながら4週間の醸し発酵。50%の新樽率で40ヶ月樽熟成を施しています。エッジが紫がかった深いルビー色。小さな赤い果実のアロマ。スパイシーかつ筋肉質な味わいで、カシスの芽やバニラ、そして甘草のアフターフレーバー。懐が深く、構造的なワインです。マリアージュのお相手には「鳥取県産 鹿肉のソテー 黒胡椒風味の赤ワインソース」をお勧めいたします。鳥取県より罠で捕まえて頂いた鹿肉をご用意致しました、非常に柔らかい肉感で、かつ非常にジューシーで味わい深い。鹿のジュをベースに赤ワインの黒胡椒ソースをご用意致しました。鹿肉とワインの共通項、旨味とスパイシーさが特に素晴らしい相性となっております。是非、お楽しみ下さいませ!!。

(2018.12.01[SAT])

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