「 仔羊のロースト 赤ワインソース 」

★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ
CHATEAU LYNCH MOUSSAS '12 (Pauillac) 2,300
シャトー ランシュ ムーサ (ポイヤック)
「シャトー・ランシュ・ムーサ」は、「シャトー・バタイエ」を所有する「ボルドー」の名家、“カステジャ”家が1969年から所有するシャトーです。同じ格付け第5級の「シャトー・ランシュ・バージュ」とは、元々1つのシャトーでした。分割され、新しく出来たのが「シャトー・ランシュ・バージュ」です。1855年の「メドック」格付け時には第5級にランクインするも、その後品質は伸び悩み長い低迷期に陥りました。しかし、“カステジャ”家がオーナーとなってからは、醸造所の改築や畑の改良などを積極的に行い、1990年代初頭からの品質向上には大きく目を見張るものがあり、クラッシック・ボルドー回帰の潮流の中で、確実に評価を高め、往年の名声を取り戻して来ております。
畑の面積は58ha、平均樹齢約25年、haあたり8,300本の植樹密度で平均収量はhaあたり55hlとなっております。醗酵とマセラシオンは温度管理されたステンレスタンクで21日間行われ、熟成は60%が新樽、40%が1年樽で12~16ヶ月、清澄はしますが濾過はされずに仕上げられます。年産約248,000本でございます。
ブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニョン種70%、メルロー種30%です。
紫色を帯びた、透明感のあるガーネット色。ブラックチェリーやカシス、ハーブ、スパイスやカカオの香り、樽香はしっかり、フレンチオーク的な上品なフレーバー。タンニンに強さはありますが、予想していたよりもうまく溶け込み始め、果実味は甘く、厚みがあり、酸がうまく溶け込んでいます。余韻ものびやかで、相変わらず、心地のよいクラシカルなスタイルです。まだまだ若い状態でありながらまとまりは素晴らしい2010年よりも、熟成が一歩早く進んでいる状態に見受けられます、流石、格付けワインとしての「貫禄」もしっかり存在しております。
今月のマリアージュのお相手は「仔羊のロースト 赤ワインソース」をおすすめします。オーストラリアやニュージーランドから頂戴しております仔羊の背肉を丁寧にローストさせて頂きました。仔羊のジュと相性の「シャトー・ランシュ・ムーサ2012年」を贅沢に使った王道の赤ワインソースでお召し上がりください。旨味十分な仔羊には、やはり、古典的な王道のマリアージュでお楽しみ下さい、クラシカルでいて品の良いタンニンをまとい、果実味十分な「ポイヤック」ワインとは素晴らしいマリアージュとなっております。どうぞお楽しみ下さいませ!!!。
(2017.9.01[FRI])