「 山鶉のソテー & ニュイ・サン‐ジョルジュ 」

★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ
NUITS ST GEORGES.Les Murges (Chauvenet Chopin) '11 2,300
ニュイ サン ジョルジュ レ ミュルジュ (ショーヴネ ショパン)
“ユベール・ショーヴネ”が自身のドメーヌを立ち上げたのは1975年に遡ります。その10年後、“エヴリーヌ・ショパン”と結婚し、ドメーヌ名を「ショーヴネ・ショパン」と改めました。今や伝説となってしまった感もありますが、「ニュイ」の南、「コンブランシアン」の村で名手として鳴らした「ドメーヌ・ショパン=グロフィエ」の当主“ダニエル・ショパン”が引退したのは90年代の終り。その地所を引き継いだのが、“ダニエル”の長女と結婚したこの「ドメーヌ・ショーヴネ・ショパン」の“ユベール・ショーヴネ”。
村名「ヴージョ」(実際は1級のプティ・ヴージョ)、「ニュイ・サン・ジョルジュ」1級シェニョ、特級「クロ・ド・ヴージョ」などのアペラシオンが加わりました。今日、ドメーヌは14.5haの畑を14のアペラシオンに展開。とくにお膝元の「ニュイ・サン・ジョルジュ」には「ミュルジェ」、「オー・ザルジヤ」、「オー・トレイ」、そして「シェニョ」と4つの1級畑を揃えています。
また、植えられているぶどうの樹齢の高さもドメーヌの大きな特徴のひとつです。この「ニュイ=サン=ジョルジュ」のプルミエ・クリュを代表する「ミュルジェ」の半分は樹齢50年、もう片方が20年の老ぶどう樹が植わっています。
“ユベール”本人は義父との接点がなく、ブドウ栽培やワイン造りは彼自身で築き上げたものだそうで、芽掻きと夏季剪定で収量を制限し、除葉によりブドウの熟度を促進。除草剤は使わず畑を耕す一方、畑によっては草生栽培も試みています。
手摘みしたブドウは振動式の選果台の上で選別のうえ、完全除梗。ポンプを使わずにベルトコンベアでタンクへと送られます。3〜4日の低温マセレーションを経てアルコール発酵。樽熟成は12〜18ヶ月。新樽率はヴィンテージとアペラシオンに応じて20〜40%です。
色調は淡いルビー色、グラスに注いでから、1、2度スワリングすると、徐々香りが立ち上がってきます、よく熟したラズベリーやダークチェリーの果実香。きれいな酸が調和し、タンニンは非常に滑らかですが、ミネラルを感じさせる骨格は健在で、とても艶やかな味わいです。「ヴォーヌ・ロマネ」村寄りの丘にある1級畑で肉付きよく、同時にエレガントなスタイルの「ニュイ・サン・ジョルジュ」ワインです。
今月のマリアージュのお相手は「秋のジビエ 山鶉のソテー そのジュと赤ワインのソース」をおすすめします。英国とフランスを行き来する欧州産の「ヤマウズラ」、モツ付きで頂戴しております。シンプルかつ丁寧にソテーし、そのヤマウズラのジュをベースに「ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ミュルジュ2011年」を加え赤ワインソース仕上げました、勿論臓物も御一緒にお楽しみくださいませ。繊細でエレガント、それでいて芯の強さのある「ニュイ・サン・ジョルジュ」ワインとは素晴らしい相性となります。
是非、お楽しみ下さいませ!!!。
(2016.10.01[SAT])