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京都木屋町のワインダイニングです。

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「 仔牛フィレ肉とリ・ド・ヴォーのソテー & カントナック・ブラウン 」

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★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ / Sommelier MORISHITA

CHATEAU CANTENAC BROWN '11 (Margaux) 2,300
シャトー カントナック ブラウン (マルゴー)

1754年、「ボルドー」に住んでいた王の騎士“ジャック・ボイド”氏がこの地の畑を購入し、19世紀初頭にイギリス人の“ジョン・ルイス・ブラウン”氏が所有するようになった「シャトー・カントナック・ブラウン」。「マルゴー」では異彩を放つ壮麗なシャトーも、氏によって建てられたものです。
「カントナック・ブラウン」のブドウ畑は合計「42ha」ありますが、この台地の部分に所有しているのは、残念ながらわずか19haに過ぎません。その他の畑は、「マルゴー」アペラション北部にあり、砂利の中に砂質が多く混じってくるのが特徴の「アルサック」村、「スーサン」村、中心部にある「マルゴー」村、「カントナック」村、粘土の比率が高くなる南部の「ラバルド」村へと飛び地しているのです。
「カントナック・ブラウン」は、2級シャトーの「シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン」と同様に、1987年にフランスの大手保険会社である「アクサ」保険のグループ会社である「アクサ・ミレジム」に購入されました。
同社はすぐに多大な投資を行って、18ha分のブドウ畑へドレインパイプを設置するなど、排水工事や醸造設備の刷新を図ってきました。同時にブドウ畑の管理方法も見直されて、“リュット・レゾネ”という減農薬栽培を導入し、ブドウの木の丈を高く導く工夫などが取り入れられたのです。
現在では、シリア系イギリス人の“シモン・ハラビ”氏がシャトーを購入し、新しいオーナーとなっていますが、その姿勢は何ら変わることはありません。
「カントナック・ブラウン」のブドウ畑には、65%のカベルネ・ソーヴィニヨン種、30%のメルロー種、5%のカベルネ・フラン種が植えられており、「マルゴー」地区のシャトーが最近多く植え始めたプティ・ヴェルド種は今のところ全く植えられていません。水はけの良い「カントナックの台地」部分には、ほぼ全てカベルネ・ソーヴィニヨン種が植えられているそうです。
ブドウの収穫は全て手摘みで行い、醸造所まで運んできてから2台の選果台によって選果を行っています。その後、合計「28基」あるステンレスタンクの中で、約15日間アルコール発酵、平均して約15日間の果皮浸漬を行います。発酵中の温度は29~30℃と、少し高めなのが特徴的です。
次に、地下にある合計10基のコンクリートタンクへと、タンクごとに、発酵が終了した順に、ポンプを使用せず移動させて、ワインの引抜を行います。
フリーランジュースの約30%は樽の中で、残りの70%はタンクの中でマロラクティック発酵を行い、終了後は樽に入れて熟成を行います。熟成に使用する新樽の比率は50%で、残りは1度使用した樽を使用。合計で15~18ヶ月の熟成中には、他のシャトーと同様に3ヶ月に1度の澱引き、卵白を使用したコラージュを行います。最後に軽く濾過をして、瓶詰め作業へと移ります。
ワインの味わいは、「マルゴー」村よりも「ポイヤック」村のものに近いと評されるように、非常に深い色を持ち、タンニンがしっかりしている男性的で力強いタイプです。堅牢なタールの香りやシナモンやナツメグなどのスパイシーな香りを持ち、味わいはエレガントでリッチ、絹のような滑らかさも併せ持つ素晴らしい仕上がりでございます。一般的にはオフヴィンテージと言われますが、とにかく「選る」、このヴィンテージの決め手と言えます。緻密な畑での作業と丁寧な手作業による選果。加えて、光センサー選果機を使用した仕上げ作業を行なっています。例年よりも厳しい選果をくぐりぬけ、選ばれし葡萄だけで作られた「マルゴー」ワインです。
今月のマリアージュのお相手は「仔牛フィレ肉とリ・ド・ヴォーのソテー 赤ワイン風味のキノコソース」をおすすめします。フランスは「ブルターニュ」産の仔牛肉とリ・ド・ヴォーの取り合わせにジロールなどのいろいろ茸と「今月のマリアージュ」の「シャトー カントナック・ブラウン」を惜しげもなく使ったクリームソースをご用意いたしました。クセがなく淡白な仔牛肉ともっちり濃厚なリ・ド・ヴォー(胸腺肉)、複雑で風味豊か、コクのある茸のクリームソースの組み合わせです。どうぞお楽しみ下さいませ!!!。


(2016.6.01[WED])

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