
今月のワインと料理のマリアージュです・・・森下君のエスコートで、どうぞ、お楽しみ下さい・・・。
★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ
CHATEAU LYNCH MOUSSAS '10 (Pauillac) 2,300
シャトー ランシュ ムーサ (ポイヤック)
「シャトー・ランシュ・ムーサ」は、「シャトー・バタイエ」を所有する「ボルドー」の名家、“カステジャ”家が1969年から所有するシャトーです。同じ格付け第5級の「シャトー・ランシュ・バージュ」とは、元々1つのシャトーでした。分割され、新しく出来たのが「シャトー・ランシュ・バージュ」です。1855年の「メドック」格付け時には第5級にランクインするも、その後品質は伸び悩み長い低迷期に陥りました。しかし、“カステジャ”家がオーナーとなってからは、醸造所の改築や畑の改良などを積極的に行い、1990年代初頭からの品質向上には大きく目を見張るものがあり、クラッシック・ボルドー回帰の潮流の中で、確実に評価を高め、往年の名声を取り戻して来ております。
畑の面積は58ha、平均樹齢約25年、haあたり8,300本の植樹密度で平均収量はhaあたり55hl
となっております。醗酵とマセラシオンは温度管理されてたステンレスタンクで21日間行われ、熟成は60%が新樽、40%が1年樽で12~16ヶ月、清澄はしますが濾過はされずに仕上げられます。年産約248,000本でございます。
ブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニョン種70%、メルロー種30%です。
全体に紫色を帯びた、やや濃いガーネット色。ブラックチェリーやカシス、ハーブ、スパイスやカカオの香り、樽香はしっかり、フレンチオーク的な上品なフレーバー。タンニンはしっかり、果実味は厚みがあり、酸がうまく溶け込んでいます。余韻もエレガントでのびやかさがあり、心地のよいクラシカルなスタイルです。まだまだ若い状態でありながらまとまりは素晴らしく格付けワインとしての「貫禄」が感じられます。もう少し熟成した方がより良くなるのは間違いないのではありますが、今飲んでも十分楽しめる状態です。
今月のマリアージュのお相手は「仔羊の香草パン粉付け焼き そのジュと赤ワインのソース」をおすすめします。オーストラリアやニュージーランドから頂戴しております仔羊の背肉を軽くソテーしてから、マスタードを表面に塗って香草パン粉をつけてじっくりとローストさせて頂きました。相性の「シャトー・ランシュ・ムーサ2010年」を贅沢に使ったシンプルな赤ワインソースで、お召し上がりください。本当にクセの穏やかな肉質で、味わいに繊細ささえ感じられます。クラシカルでいてまとまりがよくエレガントな「ポイヤック」ワインとは素晴らしいマリアージュでございます。どうぞお楽しみ下さいませ!!!。
(2016.4.01[FRI])