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京都木屋町のワインダイニングです。

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「 京都産 鴨のロースト & ポマール・プルミエ クリュ 」

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★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ

POMMARD.1ER CRU (Michel Gaunoux) '09 2,500
ポマール プルミエ クリュ (ミッシェル ゴヌー)

モノポールのクリマを所有するふたつのドメーヌ(どこかわかりますか?)を除くと、「ポマール」村を拠点にしてそのアペラシオンに集中して取り組む造り手はなかなか存在しません。
そんな「ポマール」村にあって5つの1級畑を所有し、「ブルゴーニュ・ルージュ」でさもえ「ポマール」村内に畑をもつ、まさに「ポマール」村に特化したドメーヌが「ミシェル・ゴヌー」でございます。
ドメーヌの評価を高めた“ミシェル”が1984年に亡くなって以来、未亡人の“ジャクリーヌ”(販売と経営)と、息子の“アレクサンドル”(耕作と醸造を担当)がドメーヌを運営しています。
その特徴的な点としては、オフの年のワインはリリースせずにネゴスに売却、それにバック・ヴィンテージのワインを安定的に供給できる、等々です。 中でも、オフの年のワインをドメーヌで瓶詰めしないという点においては驚くべきものがあり、1970年代では70年と75年、80年代は80年と86年、そして90年代では91年というように、かなりの割合でネゴスに売却してしまいます。これは、全く経営優先ではない考えのもとに運営されているということに他ならず、今日、ここまで厳しい選別を行っているドメーヌは、ブルゴーニュ広しといえども非常に稀でございます。
また、飲み頃となったヴィンテージを出荷出来るのも特筆に値することです。これも基本的に最も新しいヴィンテージをリリースして、バック・ヴィンテージは持たないという、今の「ブルゴーニュ」にあってはたいへん珍しい存在といえます。
ぶどうの樹齢の平均は、40年から50年に達するためヴィエーユ・ヴィーニュと言ってよく、収量を抑え収穫。100パーセント除梗し、発酵は、“アレクサンドル”の祖父の代から使用している木製の発酵槽で長いキュヴェゾンとなります。 その後、30〜50%の新樽を用いて18〜24ヶ月の樽熟成を施す。「ポマール」村というテロワールのせいもありますが、このドメーヌのワインは、若いうちだとタンニンがゴツゴツと感じられることが多いのです。今どきにしては珍しい、典型的な長期熟成タイプで少なくとも5年は寝かせて、ようやく花を咲かせるタイプです。
いずれにせよ飲み頃を迎えた「ゴヌー」のワインは素晴らしく、色調は明るいルビー、ダージリンティーや高級なめし革、ハバナシガー、黒トリュフ、長期熟成ともなりますと、そこにジビエのフレーバーが匂い立ちます。タンニンも程よく丸みを帯び、リキュールのような、しなやかな飲み口へと変化してきております。
今月のマリアージュのお相手は「京都産 鴨のロースト そのジュと赤ワインのソース」をおすすめします。鶉亭お馴染み京都は与謝野町(天橋立のあたり)の飼育鴨を丁寧にローストしました。鴨肉のミンチからクセのないヴォライユを取り赤ワインソースのベースとしております。勿論使用する赤ワインは「ポマール・プルミエ・クリュ2009年」をふんだんに使っております。意外とあっさりで風味豊かな鴨肉と何とか飲みごろに入ってきました「ミッシェル・ゴヌー」の「ポマール・プルミエ・クリュ」、ようやくタンニンもこなれ、トロッとした果実味が良い相性を見せてくれます。是非、お楽しみくださいませ!!。

(2015.5.01[FRI])

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