「 京鴨のロースト & ヴォーヌ・ロマネ 」

★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ
VOSNE ROMANEE.Les Suchots (Confuron Cotetidot) '09 2,500
ヴォーヌ ロマネ レ スショ (コンフュロン コトティッド)
“ジャッキー・コンフュロン”が父からブドウ畑を譲り受けた時、その面積は2.5haしかなかったといいます。現在は11haに広がった畑を、“ジャッキー”のふたりの息子、“ジャン・ピエール”と“イヴ”が管理しております。
“ジャン・ピエール”は「ボーヌ」村の「メゾン・シャンソン」、“イヴ”は「ポマール」村の「ドメーヌ・ド・クールセル」をコンサルタントするなど、ふたりとも有能な醸造家でございます。ところが性格は異なり、兄の“ジャン・ピエール”は真面目一方、実質的に実家のワイン造りを取り仕切る弟の“イヴ”はシニカルな冗談が耐えない性格だとか・・・。
醸造するアペラシオンは、今や「コート・ド・ニュイ」に止まらず「コート・ド・ボーヌ」にまで及び、「ポマール」や「ムルソー」も手がけています。特級畑は「エシェゾー」と「クロ・ド・ヴージョ」に小さな区画をもち、それぞれ樹齢60年と80年の古木でございます。
父“ジャッキー”の時代からこのドメーヌは遅摘みをモットーとし、可能な限り熟したブドウを収穫。毎年、最後に摘み取りを行う造り手として知られています。
収穫したブドウは、除梗せず全房のまま発酵桶へ。低温マセレーションを行い、ブドウの皮からアロマを抽出。続いて自生酵母による自然発酵。キュヴェゾン全体の期間は長く、樽熟成についても独特のポリシーをもち、新樽率は低い一方熟成期間は長く、30ヶ月に達することも珍しくないとか。
こうして造られるワインは、深みのある色調と豊かなアロマをもち、そして味わいも濃縮感溢れるタイプになります。
まさにヴァン・ド・ギャルドと呼ぶに相応しい、大きな体格のワインに仕上がります。
色調は、濃いルビー色、非常に華やかな香りが立ち上がります、スミレなどのフローラル香や赤、黒系果実のコンフィチュールの甘い香りが幾重にもなって次から次へとあらわれてきます。口にお含みますと、「コンフュロン・コトティッド」らしい、しっかりと凝縮した果実味が存在感を示し、非常にエレガントな酸と相まって、非常にリッチなピノ・ノワールに仕上がっております
今月のマリアージュのお相手は「京鴨のロースト ブラッドオレンジのビガラードソース」をおすすめします。鶉亭ではもうお馴染み、京都は与謝野町の飼育鴨を丁寧にローストし、柔らかい酸味のブラッドオレンジののソースをご用意いたしました。旨み十分ですがクセのない味わいの鴨肉に初夏にピッタリな爽やかなブラッドオレンジの風味、全体をふくよかに包み込んでくれますリッチでエレガントな「ヴォーヌ・ロマネ」ワイン、相性抜群です。今回、通常ではとてもご用意できないレベルのワインと思っております、私は止めたのですが、“山口”オーナーが・・・。この機会に是非、お楽しみくださいませ!!!。
(2014.6.01[SUN])