「 鳥取産 鹿モモ肉のロースト & シャトー・ルージェ 」

★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ
CHATEAU ROUGET '08 (Pomerol) 2,300 (2,657)
シャトー ルージェ (ポムロル)
ラブリュイエール家が買収してから、ワインは目覚しくよくなり、田舎風の個性は残しつつ、前よりも凝縮感、充実感、しなやかさを見せるようになった。最近のヴィンテージは優良である。
歴史的には、「ルージェ」は「ポムロール」でも最も輝かしいシャトーの1つです。“コックス・エ・フェレット”の「ボルドー・エ・セ・ヴァン(Bordeaut et see Vins)」の初期の版では、このシャトーが全「ポムロール」中第4位にランクされていたこともあるのです。現在、評判はほかの多くのシャトーに追い越されてしまったが、「ルージェ」がリッチな興味深いワインであることはいまだ変わらず疑問の余地はございません。例えば、1947年と1945年の両ヴィンテージはまばゆいばかりのワインで、どちらも1980年代後半の時点でまだ卓越した飲み心地であったそうです。つい最近まで、“フランソワ=ジャン・プロシェ”が、この古くはあるが美しいシャトーを経営していました。このシャトーは「ポムロール」のアペラシオンの最北部に位置し、土壌は非常に砂が多く、「バルバンヌ」河の美しい眺めを木々の間から見下ろしています。区画は「レグリーズ・クリネ」に隣接し、テロワールのタイプも類似しています。このワインは、“プロシェ”氏によって伝統的な製法でつくられていました。シャトーが“プロシェ”家から“ラブリュイエール”家の手に渡ったことで、おおいに必要とされていた改良が行われ、目覚ましい進歩を遂げてきました。
畑の面積は、17.6ha、平均樹齢約28年。アルコール発酵は温度管理されたステンレス槽でおこなわれます。樽熟成期間は15ヶ月、新樽使用率3分の1で行われ、年間平均生産量は約2万9000本です。
ブレンド比率はメルロー種85%、カベルネ・フラン種15%、色調は明るいガーネット色、ブラックベリージャムのような非常に華やかな香りを放つ、酸はとても穏やかなのでふくよかで肉付きの良い口当たりになっています。カベルネ・フラン種の趣と思われるベジタルな味わいが先に後からメルロー種の凝縮感のある果実味が湧き上がってき、余韻に腐葉土や、スパイシー感が漂う、非常にリッチで完熟感のあるワインに仕上がっています。
今月のマリアージュのお相手には「鳥取産 鹿モモ肉のロースト ミックスベリーのソース」をおすすめします。お待たせいたしました、ジビエ第三弾は鳥取県産の鹿のモモ肉のご用意です。鉄砲ではなく、罠でとらえられた鹿は血が回ることがなく、クセも感じさせません。旨みは十分、それでいて繊細な味わいです。鹿のジュをベースにふんだんにミックスベリーを加えたフレッシュ感のあるソースでお召し上がりください。ふくよかでリッチ、必要以上にタニックさを感じさせない「ポムロル」ワインとは非常に贅沢なマリアージュとなりました。是非、お楽しみ下さいませ!!!。
(2013.12.01[SUN])