「 京鴨のロースト & ジュヴレィ ・ シャンベルタン 」

★お勧めグラスワインとお料理のマリアージュ
GEVREY CHAMBERTIN. Petite Chapelle (Bruno Clair) '04 2,500 (2,888)
ジュヴレィ シャンベルタン プティ シャペル (ブリュノ クレール)
“ブリュノ・クレール”氏は「マルサネ」村の大ドメーヌ、「マルサネ・ロゼ」の生みの親「クレール・ダユ」に生まれながら、その所有畑を十分に受け継ぐことが出来ませんでした。祖父の“ジョゼフ”が死去し、その相続を巡って一族の争いが起こったからである。
79年に自分の名を冠するドメーヌを立ち上げてはいたが、その時の畑は「マルサネ」と「フィサン」、それに「サヴィニ・レ・ボーヌ・ドミノード」と「モレ・サン・ドニ・アン・ラ・リュ・ド・ヴェルジ」ぐらいだったとか・・・。
85年、「クレール・ダユ」のうち伯母が所有していた半分の土地はボーヌのネゴシアン(これが「ルイ・ジャド」です)に売られ、両親や兄弟の持ち畑を統合してドメーヌ・ブリュノ・クレールを強化。90年代に入ってさらに畑を増やし、現在、「マルサネ」から「ペルナン・ヴェルジュレス」まで、合計23haの規模にまで発展しています。
ブドウ栽培はリュット・レゾネ。手摘みで収穫されたブドウは部分的に除梗(0〜10%)。必要に応じて低温マセレーションを行い、自生酵母による自然発酵を待ちます。
樽熟成はクリマとヴィンテージにもよるが16〜22ヶ月。新樽率は20〜50%でグラン・クリュであっても100%ということはないようです。
ドメーヌは「ジュヴレ・シャンベルタン」村に数々のクリマを所有しており、特級の「クロ・ド・ベーズ」に加え、一級は「クロ・デュ・フォントニ(モノポール)」、「プティト・シャペル」、「カズティエ」、そして「クロ・サン・ジャック」とそうそうたるラインナップです。比較的若いうちからも楽しめるつくりですが、やはり長期熟成のポテンシャルは大きいようです。
22ものアペラシオンを南北に離れて所有してますと、どうしてもどこかが手薄になるものですが、「ブリュノ・クレール」の偉大さはどのアペラシオンも完璧に仕上げられていることで、本拠地「マルサネ」村から離れた「ペルナン・ヴェルジュレス」や「コルトン・シャルルマーニュ」の白ワインも、驚くべき洗練さとテロワールの正当性を表現しています。
今回ご紹介の一級畑「プティト・シャペル」は、特級「シャペル・シャンベルタン」の南側に接する僅か4haの区画です、非常に淡い色調ですが、よく熟した果実香が芳しい、繊細で奥ゆかしい果実味はブルゴーニュファンには格別ではないでしょうか、勿論「ジュヴレ・シャンベルタン」らしい力強く豊かな風味も感じ取れ、さすがの一本に仕上がっています。
今月のマリアージュのお相手には「京鴨のロースト カシス風味の赤ワインソース」をおすすめします。好評をいただいております京都は与謝野町の飼育鴨を丁寧にロティ、旨味十分で非常にジューシーな味わいはなんとも贅沢なひと皿です、今月はカシスの風味を生かしたソースでお楽しみ下さいませ、豊かさと同時に繊細さを併せ持った「ブリュノ・クレール」の「ジュヴレ・シャンベルタン」素晴らしいマリアージュと思います、是非、お楽しみ下さいませ!!!。